ラオウフロアブル
特長
有効成分「エフィーダ®(一般名:フェンキノトリオン)」を配合した4成分の混合剤です。
エフィーダ配合により水稲安全性が高く、広葉雑草に幅広く効果を示します。
ベンスルフロンメチル配合により多年生難防除雑草に高い効果を示します。
フェノキサスルホン配合によりノビエに優れた除草効果と長期残効性を示します。
適用と使用方法
2021年12月22日現在
作物名 |
適用雑草名 |
使用時期 |
使用量 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
ダイムロンを含む農薬の総使用回数 |
フェノキサスルホンを含む農薬の総使用回数 |
フェンキノトリオンを含む農薬の総使用回数 |
ベンスルフロンメチルを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 |
一年生雑草 |
移植時 |
500mℓ/10a |
1回 |
田植同時散布機で施用 |
3回以内 |
2回以内 |
2回以内 |
2回以内 |
移植直後~ノビエ2.5葉期 |
原液湛水散布 |
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直播水稲 |
一年生雑草 |
稲1葉期~ノビエ2.5葉期 |
原液湛水散布 |
2回以内 |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
本剤の使用に当っては、使用前に容器をよく振ること。
本剤は雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの2.5葉期までに、時期を失しないように散布すること。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布すること。ホタルイ、ウリカワは2葉期まで、ミズガヤツリは草丈10cmまで、オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生始まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生期までが本剤の散布適期である。
オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用すること。
苗の植付けが均一となるように、代かきおよび植付作業はていねいにおこなうこと。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいにおこなうこと。
散布の場合は、水の出入りを止めて湛水状態(水深3~5㎝)のまま水田全面にゆきわたるように散布すること。散布後3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないこと。また、入水は静かにおこなうこと。
水口施用の場合は、あらかじめ1~2㎝程度水深を確保した状態で、入水時に本剤を水口に施用し、流入水とともに水田全面に拡散させ、施用後田面水が通常の湛水状態(水深3~5㎝)に達した時に必ず水を止め、田面水があふれ出ないよう注意すること。散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5㎝)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないこと。
藻類・表層はく離などの水面浮遊物が多い場合は、拡散が不十分になるおそれがあるため周縁散布または水口施用をさけ、本田内で水田全面に散布すること。
以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけること。
①異常高温の時、あるいは散布後数日以内に梅雨明けになるなど異常高温が予想される時
②活着遅延を生じるような異常低温の時
③砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2cm/日以上)
④軟弱苗を移植した水田
⑤極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
⑥植穴の戻りの悪い水田
直播水稲に使用する場合、以下の点に注意すること。
①稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけること。
②除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、水持ちの安定した後に散布すること。
除草効果が低下するおそれがあるので、梅雨時期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は使用をさけること。
無人航空機で原液湛水散布する際は以下に注意すること。
①原液湛水散布は使用機種の使用基準に従って実施すること。
②原液湛水散布に当っては噴霧ノズルは使用しないこと。
③作業中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行うこと。
④散布薬剤の飛散によって他の植物に影響を与えないように風の影響等を十分考慮して原液湛水散布すること。
⑤水源池、飲料用水などに飛散、流入しないように十分注意すること。
⑥薬剤散布に使用した装置は十分洗浄し、薬剤タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理すること。
⑦本剤の散布に使用した無人航空機の散布装置は、水稲以外の作物への薬剤散布には使用しないこと。
散布した水田の田面水を他の作物の灌水に使用しないこと。
本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意すること。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用すること。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
取扱及び保管上の注意、漏出時の措置、廃棄上の注意、輸送上の注意、火災時の措置については、「農薬の取扱いについて」ページを参照すること。
安全使用上の注意
使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。
作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換すること。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
魚毒性
水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
散布後は水管理に注意すること。
散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。