タチガレン液剤
特長
稲苗立枯病に卓越した効果を示すほか、生育促進効果も認められ健苗の育成が期待できます。
植物体内のオーキシンとの共力作用により生理活性効果も示します。
適用と使用方法
2023年2月22日現在
作物名 |
適用病害虫名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
ヒドロキシイソキサゾールを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
稲 |
苗立枯病 |
500~1,000倍 |
育苗箱 |
は種時又は発芽後 |
2回以内 |
土壌灌注又は灌注 |
3回以内 |
砂壌土、高温、低温又は高密度は種苗における水稲用除草剤起因の生育抑制軽減 |
500倍 |
移植5日前~移植前日 |
1回 |
灌注 |
|||
ごま葉枯病 |
は種時 |
土壌灌注 |
|||||
苗立枯病 |
1,000倍 |
育苗箱 |
は種時又は発芽後 |
2回以内 |
土壌灌注又は灌注 |
||
ごま葉枯病 |
は種時 |
1回 |
土壌灌注 |
||||
稲 |
苗立枯病 |
500倍 |
1ℓ/㎡ |
は種直後又は発芽後 |
2回以内 |
土壌灌注又は灌注 |
|
稲 |
1,000倍 |
3ℓ/㎡ |
|||||
根の生育促進 |
は種直後 |
1回 |
土壌灌注 |
||||
キャベツ |
ピシウム腐敗病 |
セル成型育苗 |
出芽時~育苗期 |
3回以内 |
3回以内 |
||
レタス |
バーティシリウム萎凋病 |
250㎖/株 |
定植時 |
1回 |
株元灌注 |
1回 |
|
すいか |
苗立枯病 |
500~1,000倍 |
3ℓ/㎡ |
は種直後 |
苗床灌注 |
2回以内 |
|
きゅうり |
苗立枯病 |
3回以内 |
土壌灌注 |
3回以内 |
|||
メロン |
苗立枯病 |
500倍 |
は種時 |
1回 |
全面土壌灌注 |
1回 |
|
ほうれんそう |
立枯病 |
500~1,000倍 |
土壌灌注 |
||||
1,500~3,000倍 |
9ℓ/㎡ |
||||||
50~100倍 |
300㎖/㎡ |
は種前 |
全面散布後土壌混和 |
||||
オクラ |
苗立枯病 |
500~1,000倍 |
50~200㎖/株 |
は種時~ |
2回以内 |
植穴又は |
2回以内 |
さやいんげん |
白絹病 |
500倍 |
1ℓ/㎡ |
収穫14日前まで |
3回以内 |
土壌灌注 |
3回以内 |
さやえんどう |
根腐病 |
500~1,000倍 |
3ℓ/㎡ |
は種後及び |
は種穴又は株元に土壌灌注 |
||
実えんどう |
立枯病 |
500倍 |
200㎖/株 |
||||
未成熟そらまめ |
は種後及び |
||||||
てんさい |
苗立枯病 |
500~1,000倍 |
ペーパーポット |
は種時~ |
灌注 |
5回以内 |
|
3ℓ/㎡ |
|||||||
みずな |
立枯病 |
500倍 |
は種時 |
1回 |
土壌灌注 |
1回 |
|
みぶな |
1,000倍 |
||||||
みつば |
根腐病 |
2,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫14日前まで |
散布 |
||
いちご |
苗の発根促進 |
1,000倍 |
- |
挿し芽 |
30分間 |
2回以内 |
|
1.5ℓ/育苗培養土5ℓ |
挿し芽時 |
土壌灌注 |
|||||
たばこ |
舞病 |
100㎖/株 |
移植時及び |
2回以内 |
株元灌注 |
2回以内 |
|
カーネーション |
立枯病 |
500倍 |
3ℓ/㎡ |
定植時及び |
3回以内 |
土壌灌注 |
3回以内 |
アイリス |
白絹病 |
1,000~2,000倍 |
定植時及び |
6回以内 |
6回以内 |
||
きく |
発根促進 |
1,000倍 |
5~10ℓ/㎡ |
挿し芽直後 |
1回 |
1回 |
|
林木(苗木) |
立枯病 |
500~1,000倍 |
3ℓ/㎡ |
は種覆土直後 |
苗床全面灌注 |
||
西洋芝 |
赤焼病 |
2ℓ/㎡ |
発病初期 |
4回以内 |
散布 |
6回以内 |
|
ピシウム病 |
250~500倍 |
0.5ℓ/㎡ |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
使用量が多すぎたり濃度が高すぎた時、場合によっては初期生育が一時抑制されることがあるので、濃度や使用量を誤らないように注意すること。
稲に使用する場合は次の事項に注意すること。
①育苗中の苗立枯病のまん延防止には発芽期以降に追加灌注すること。
②ムレ苗防止に使用する場合、本剤は育苗中の低温による根の吸水低下や高温による蒸散増加など、吸水と蒸散の不均衡によって起こるムレ苗(生理的な急性萎凋障害)に対して有効であるので、このようなムレ苗の発生する地域で使用すること。
③砂壌土、高温(最高気温30℃以上)、低温(日平均15℃以下)又は高密度は種苗における水稲用除草剤起因の生育抑制軽減は、除草剤分類(RACコード)2又は15の有効成分を含む水稲用除草剤で効果を確認している。
本剤をキャベツに使用する場合は、使用液量が多すぎたり濃度が高すぎると薬害(生育抑制)を生じやすいので、所定の使用液量、濃度を必ず守ること。
本剤をオクラに使用する場合は、希釈液を乾燥した土壌に灌注すると薬害(生育抑制)を生じるおそれがあるので、は種前には十分な灌水を行うこと。
本剤をカーネーション立枯病防除に使用する場合は、定植時に所定希釈液を1㎡当り3ℓの割合でジョロなどで均一に土壌灌注すること。さらに活着後、発生状況に応じて適宜灌注処理を行なうこと。
アイリスの白絹病防除に使用する場合は定植時に所定濃度の希釈液を1㎡当り3ℓの割合でジョロなどで均一に土壌灌注し、その後20~30日間隔で1~2回灌注処理すること。
さやえんどうの根ぐされ病防除に使用する場合、発生後の灌注は効果がないので、予防的には種後1週間以内に所定希釈液を1㎡当り3ℓ灌注し、更に1~2か月後にかけて1~2回株元灌注処理すること。
空容器はほ場などに放置せず、適切に処理すること。
本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
本剤は皮膚に対して刺激性があるので、薬液調製時及び使用の際は手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用して、薬剤が皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
魚毒性
浸漬後の薬液は、河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。