フロンサイドSC
特長
抗菌スペクトラムの極めて広い殺菌剤です。
既存の薬剤耐性菌にも優れた効果があります。
残効性、耐雨性に優れ、低濃度で強力な防除効果を発揮します。
適用と使用方法
2024年8月28日現在
作物名 |
適用病害虫名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
フルアジナムを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
りんご |
斑点落葉病 |
2,000~2,500倍 |
200~700ℓ/10a |
収穫45日前まで |
1回 |
散布 |
2回以内 |
黒星病 |
1,000~2,000倍 |
100~200ℓ/10a |
落葉後~展葉期まで |
落葉に散布 |
|||
輪紋病 |
2,000倍 |
200~700ℓ/10a |
収穫45日前まで |
散布 |
|||
白紋羽病 |
500倍 |
50~100ℓ/樹 |
土壌灌注 |
||||
1,000倍 |
100~200ℓ/樹 |
||||||
なし |
黒斑病 |
2,000~2,500倍 |
200~700ℓ/10a |
収穫30日前まで |
散布 |
2回以内 |
|
輪紋病 |
2,000倍 |
||||||
白紋羽病 |
500倍 |
50~100ℓ/樹 |
土壌灌注 |
||||
1,000倍 |
100~200ℓ/樹 |
||||||
もも |
灰星病 |
2,000倍 |
200~700ℓ/10a |
収穫7日前まで |
散布 |
||
白紋羽病 |
500倍 |
50~100ℓ/樹 |
収穫30日前まで |
土壌灌注 |
|||
1,000倍 |
100~200ℓ/樹 |
||||||
うめ |
黒星病 |
2,000倍 |
200~700ℓ/10a |
発芽期まで |
散布 |
||
白紋羽病 |
500倍 |
50~100ℓ/樹 |
収穫後から開花前まで |
土壌灌注 |
|||
ぶどう |
晩腐病 |
2,000倍 |
200~700ℓ/10a |
開花直前~落弁期但し、収穫60日前まで |
散布 |
||
白紋羽病 |
500倍 |
50~100ℓ/樹 |
収穫21日前まで |
土壌灌注 |
|||
1,000倍 |
100~200ℓ/樹 |
||||||
びわ |
灰斑病 |
2,000倍 |
200~700ℓ/10a |
収穫7日前まで |
散布 |
||
白紋羽病 |
500倍 |
50~100ℓ/樹 |
収穫後から開花前まで |
土壌灌注 |
|||
1,000倍 |
100~200ℓ/樹 |
||||||
キウイフルーツ |
500倍 |
100ℓ/樹 |
収穫30日前まで |
||||
灰色かび病 |
2,000倍 |
200~700ℓ/10a |
散布 |
||||
かんきつ |
そうか病 |
2,000~2,500倍 |
1回 |
||||
黒点病 |
2,000倍 |
||||||
かき |
落葉病 |
収穫45日前まで |
|||||
ネクタリン |
白紋羽病 |
1,000倍 |
100~200ℓ/樹 |
収穫30日前まで |
土壌灌注 |
||
|
500倍 |
50~100ℓ/樹 |
|||||
おうとう |
|||||||
ブルーベリー |
白紋羽病 |
収穫21日前まで |
|||||
小粒核果類 |
白紋羽病 |
収穫後から開花前まで |
|||||
りんご |
白紋羽病 |
- |
植付時 |
20分間苗木浸漬 |
2回以内 |
||
25~50ℓ/樹 |
植付後 |
土壌灌注 |
|||||
キウイフルーツ |
白紋羽病 |
- |
植付時 |
1時間苗木浸漬 |
1回 |
||
小麦 |
紅色雪腐病 |
1,000倍 |
60~150ℓ/10a |
根雪前 |
2回以内 |
散布 |
3回以内 |
雪腐小粒菌核病 |
1,000~2,000倍 |
||||||
250倍 |
25ℓ/10a |
||||||
かんしょ |
基腐病 |
1000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫30日前まで |
3回以内 |
||
ばれいしょ |
疫病 |
500倍 |
25ℓ/10a |
収穫7日前まで |
4回以内 |
6回以内 |
|
疫病 |
1,000~2,000倍 |
100~300ℓ/10a |
|||||
夏疫病 |
2,000倍 |
||||||
そうか病 |
100倍 |
- |
植付前 |
1回 |
種いも瞬間浸漬 |
||
やまのいも |
葉渋病 |
2,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫7日前まで |
4回以内 |
散布 |
5回以内 |
やまのいも |
4回以内 |
||||||
ごぼう |
黒条病 |
1,000倍 |
収穫21日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
にんじん |
黒葉枯病 |
収穫14日前まで |
|||||
食用ゆり |
葉枯病 |
6回以内 |
8回以内 |
||||
鱗茎さび症 |
50倍 |
- |
植付前 |
2回以内 |
球根瞬間浸漬 |
||
あずき |
炭疽病 |
1,000~2,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫21日前まで |
3回以内 |
散布 |
3回以内 |
菌核病 |
1,000倍 |
||||||
いんげんまめ |
炭疽病 |
1,000~2,000倍 |
収穫7日前まで |
||||
菌核病 |
1,000倍 |
||||||
べにばないんげん |
灰色かび病 |
収穫14日前まで |
|||||
たまねぎ |
乾腐病 |
50倍 |
- |
定植直前 |
1回 |
5分間 |
7回以内 |
灰色腐敗病 |
1,000~2,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫3日前まで |
5回以内 |
散布 |
||
灰色かび病 |
250~500倍 |
25ℓ/10a |
|||||
白色疫病 |
1,000倍 |
100~300ℓ/10a |
|||||
てんさい |
褐斑病 |
収穫30日前まで |
4回以内 |
5回以内 |
|||
根腐病 |
1,000~2,000倍 |
株元散布 |
|||||
黒根病 |
1,000倍 |
||||||
100倍 |
3ℓ/㎡ |
移植前 |
1回 |
苗床土壌灌注 |
|||
いちご |
炭疽病 |
1,000倍 |
50㎖/株 |
育苗期 |
灌注 |
1回 |
|
アスパラガス |
茎枯病 |
2,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫終了後 |
5回以内 |
散布 |
5回以内 |
茶 |
炭疽病 |
200~400ℓ/10a |
摘採14日前まで |
1回 |
1回 |
||
ゆり |
茎腐症 |
500倍 |
3ℓ/㎡ |
定植後 |
2回以内 |
土壌灌注 |
3回以内 |
うるし |
白紋羽病 |
20~50ℓ/樹 |
発病前 |
1回 |
1回 |
作物名 |
適用病害虫名 |
使用量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
フルアジナムを含む農薬の総使用回数 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
薬量 |
希釈水量 |
||||||
はくさい |
根こぶ病 |
500㎖/10a |
100~200ℓ/10a |
定植前 |
1回 |
全面散布土壌混和 |
2回以内 |
尻腐病 |
全面土壌散布 |
||||||
キャベツ |
苗立枯病 |
は種又は定植前 |
2回以内 |
全面散布土壌混和 |
3回以内 |
||
苗立枯病 |
定植前 |
1回 |
全面土壌散布 |
||||
株腐病 |
150~200ℓ/10a |
||||||
ブロッコリー |
根こぶ病 |
100~200ℓ/10a |
全面散布土壌混和 |
1回 |
|||
かぶ |
は種前 |
||||||
だいこん |
亀裂褐変症 |
||||||
レタス |
ビッグベイン病 |
定植前 |
2回以内 |
||||
すそ枯病 |
全面土壌散布 |
||||||
かんしょ |
基腐病 |
50~200ℓ/10a |
植付前 |
全面散布土壌混和 |
3回以内 |
||
全面土壌散布 |
|||||||
ばれいしょ |
粉状そうか病 |
400~600㎖/10a |
100~200ℓ/10a |
全面散布土壌混和 |
6回以内 |
||
粉状そうか病 |
200㎖/10a |
20ℓ/10a |
植付時 |
植溝散布 |
|||
やまのいも |
褐色腐敗病 |
500㎖/10a |
100~200ℓ/10a |
植付前 |
1回 |
全面散布土壌混和 |
5回以内 |
小麦 |
縞萎縮病 |
600㎖/10a |
100ℓ/10a |
は種前 |
3回以内 |
||
なまぐさ黒穂病 |
500㎖/10a |
||||||
チューリップ |
微斑モザイク病 |
100~200ℓ/10a |
植付前 |
7回以内 |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
使用直前に容器をよく振ること。
使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
本剤は、保護効果主体の薬剤であり、病原菌に感染した後の散布では効果が不十分な場合があるので散布時期に注意すること。
かんきつに使用する場合は、次の事項に注意すること。
①レモンには薬害を生じるので使用をさけること。
②病害とミカンハダニの同時防除に使用する場合、かけ残しのないように丁寧に散布すること。
なしに使用する場合は、次の事項に注意すること。
①幸水等の赤なしの幼木や樹勢の劣る樹では、新葉に薬害が発生するおそれがあるので注意すること。
ぶどうに使用する場合、葉や果実に薬害が発生するおそれがあるので、使用時期を厳守すること。なお、ネオマスカットは特に薬害を生じやすいので使用をさけること。
いちごに使用する場合、新葉に薬害を生じるおそれがあるので注意すること。
本剤と他剤との混用は、薬害を生じやすいので注意すること。特に、なし、ぶどう、もも及びうめでは十分注意すること。なお、うめについては発芽期までの使用に留めること。
きゅうり、レタス等には薬害を生じるおそれがあるので、周辺にそれらの作物がある場合にはかからないように注意して散布すること。
本剤を土壌灌注する場合は次の事項に注意すること。
①白紋羽病、紫紋羽病に使用する場合は、樹幹から半径1m程度の範囲を堀り上げて根部を露出させ、病根を除去した後所定濃度の薬液を灌注し埋め戻すか、半径1m程度の範囲に土壌灌注機を用いて所定量の薬液を灌注すること。但し土壌灌注機による灌注は予防的使用か軽症樹に限って行うこと。
②苗木に使用する場合、植付時に所定量の薬液を灌注しながら掘り上げた土を埋め戻すか、植付後に土壌灌注機を用いて所定量を注入すること。
③適用の範囲内で樹の大きさにより灌注水量を調節すること。
④10アール当たりの処理本数が多い場合には、150本を超えないように適用の範囲内で使用すること。
全面散布土壌混和で使用する場合、所定量の薬量を均一に散布し、土壌と十分混和すること。降雨直後の処理は、混和むらの原因となるのでさけること。
根こぶ病対象に本剤を多量に使用すると初期生育が抑制される場合があるので適用薬量の範囲で使用すること。
全面土壌散布で使用する場合は、畦立て作業後に所定量の薬量を均一に散布すること。
キャベツ、はくさい、レタス及び非結球レタスの全面土壌散布では、初期生育の遅延を生じることがあるが、その後回復し、作物の生育、収量に影響はない。(定植後の多雨または、過度の灌水条件で発生しやすい)
だいこんに使用する場合は、初期生育の遅延を生じることがあるが、その後の生育には影響しない。
落葉に散布で使用する場合は、ほ場内で落葉に対して均一に散布すること。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
小麦、ばれいしょ、たまねぎに対して少量散布で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用すること。
本剤の使用に当たっては、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
取扱及び保管上の注意、漏出時の措置、廃棄上の注意、輸送上の注意、火災時の措置については、「農薬の取扱いについて」ページを参照すること。
フロンサイド剤と他農薬を混用する際に高アルカリ性用水(pH10以上)で希釈すると、凝集物が発生する場合があるので、高アルカリ性用水による希釈はさけること。
安全使用上の注意
本剤は皮膚感作性を有するため、皮膚かぶれ等を生ずることがあるので、以下の点に注意すること。
①かぶれやすい体質の人及び本剤又は他剤においてかぶれた経験のある人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触はさけること。
②薬液調製時及び使用の際は帽子、保護眼鏡、防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣、ゴム長靴などを着用するとともに保護クリームを使用すること。
③降雨時又は樹木が濡れている場合には作業を行わないこと。
④剪定、施肥、摘果、除草、袋かけなどの管理作業をすませてから使用すること。
⑤使用後の入園はできる限り期間をおくこと。特に摘果、袋かけのような作業を行う果樹では少なくとも7~10日間の期間をあけること。
⑥使用後の入園の際も、帽子、保護眼鏡、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用するとともに保護クリームを使用すること。
⑦使用した後及び摘果等のため使用後入園し作業した後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換すること。
⑧作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
⑨施設内では使用しないこと。
⑩高温、多湿時に長時間の使用及び作業は避けること。
⑪苗床で本剤を使用し、その苗を採苗、定植する場合には、必ず手袋を着用して作業を行い、直接苗に触れないよう注意すること。
本剤は眼及び皮膚に対して刺激性があるので薬剤が眼に入ったり、皮膚に付着しないように注意すること。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けること。皮膚に付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
魚毒性
水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼす恐れがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
養殖池周辺での使用は避けること。
水産動植物(甲殻類、藻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。