アタブロン乳剤
特長
キチン生合成阻害剤で、脱皮阻害作用があります。
既存剤の抵抗性害虫にも優れた効果を示します。
遅効性ですが低濃度で残効性に優れています。
有用昆虫に対する影響はほとんどありません。
適用と使用方法
2024年3月15日現在
作物名 |
適用病害虫名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
クロルフルアズロンを含む農薬の総使用回数 |
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かんしょ |
ハスモンヨトウ |
2,000倍 |
100〜300ℓ/10a |
収穫7日前まで |
5回以内 |
散布 |
5回以内 |
ごぼう |
ヒョウタンゾウムシ類 |
3回以内 |
3回以内 |
||||
だいず |
ハスモンヨトウ |
2,000〜4,000倍 |
収穫14日前まで |
2回以内 |
2回以内 |
||
8倍 |
0.8ℓ/10a |
無人航空機による散布 |
|||||
16倍 |
0.8〜1.6ℓ/10a |
||||||
オオタバコガ |
4,000倍 |
100〜300ℓ/10a |
散布 |
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えだまめ |
ハスモンヨトウ |
2,000〜4,000倍 |
|||||
オオタバコガ |
4,000倍 |
||||||
さやえんどう |
シロイチモジヨトウ |
2,000倍 |
収穫前日まで |
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さやいんげん |
ミナミキイロアザミウマ |
||||||
すいか |
ミナミキイロアザミウマ |
4,000倍 |
収穫14日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
ハスモンヨトウ |
2,000倍 |
||||||
メロン |
ミナミキイロアザミウマ |
2,000〜4,000倍 |
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タバココナジラミ類(シルバーリーフコナジラミを含む) |
2,000倍 |
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トマト |
ハスモンヨトウ |
収穫前日まで |
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なす |
ミナミキイロアザミウマ |
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ピーマン |
ミナミキイロアザミウマ |
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キャベツ |
アオムシ |
収穫7日前まで |
4回以内 |
4回以内 |
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はくさい |
アオムシ |
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だいこん |
アオムシ |
収穫14日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
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ブロッコリー |
アオムシ |
収穫21日前まで |
2回以内 |
2回以内 |
|||
カリフラワー |
コナガ |
収穫7日前まで |
|||||
いちご |
アザミウマ類 |
収穫前日まで |
3回以内 |
3回以内 |
|||
ねぎ |
シロイチモジヨトウ |
収穫21日前まで |
|||||
レタス |
ハスモンヨトウ |
収穫3日前まで |
2回以内 |
2回以内 |
|||
オクラ |
ハスモンヨトウ |
収穫前日まで |
4回以内 |
4回以内 |
|||
ししとう |
ミナミキイロアザミウマ |
3回以内 |
3回以内 |
||||
やまのいも |
ナガイモコガ |
収穫7日前まで |
|||||
みょうが(花穂) |
ハスモンヨトウ |
収穫前日まで |
2回以内 |
散布、但し花穂の発生期にはマルチフィルム被覆により散布液が直接花穂に飛散しない状態で使用する |
2回以内 |
||
みょうが(茎葉) |
みょうが(花穂)の収穫前日まで |
散布 |
|||||
エンサイ |
収穫14日前まで |
||||||
ふき |
収穫3日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
||||
しそ |
4,000倍 |
収穫14日前まで |
2回以内 |
2回以内 |
|||
茶 |
チャノコカクモンハマキ |
2,000倍 |
200〜400ℓ/10a |
摘採14日前まで |
|||
たばこ |
ヨトウムシ |
100〜180ℓ/10a |
収穫10日前まで |
1回 |
1回 |
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きく |
ミナミキイロアザミウマ |
100〜300ℓ/10a |
発生初期 |
5回以内 |
5回以内 |
||
宿根かすみそう |
シロイチモジヨトウ |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
本剤は植物体上での移行性がないため、茎葉部表裏に対し均一に散布すること。
本剤は幼虫の脱皮を阻害してやがて死亡させる性質をもつ薬剤で、通常、死亡するまでに7〜10日以上を要するので幼虫期になるべく早く散布すること。
ねぎのシロイチモジヨトウの防除に使用する場合は、食入前の若令幼虫期に散布すること。
アザミウマ類およびタバココナジラミに使用する場合、蛹、成虫に対しては効果がないので、発生初期の幼虫主体のときに散布すること。
だいこんのキスジノミハムシに対しては、1〜2週間間隔で2〜3回散布すること。
メロンに使用する場合、摘芯前(特に低温時)に散布すると、新葉及び花弁に薬害が生じる場合があるので、交配摘芯後に使用すること。
はくさい及びだいこんに使用する場合、幼苗期の新展開葉に散布すると白化などの薬斑を生じることがあるので、幼苗期、特に軟弱徒長苗や活着不良苗には使用をさけること。
茶に使用する場合、新展開葉に散布すると白化などの薬斑を生じることがあるので注意すること。
さやえんどうに使用する場合、新葉に白化を生じることがあるので注意すること。
本剤は自動車、壁などの塗装面、大理石、御影石に散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないよう注意すること。
蚕に長期間毒性があるので散布された薬液が飛散し、桑に付着するおそれがある場所では使用しないこと。
本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ること。
①散布は各散布機種の散布基準に従って実施すること。
②散布機種に適合した散布装置を使用すること。
③散布中、薬液の漏れないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行うこと。
④散布薬液の飛散による他の分野への影響に注意して、散布地域の選定に注意をし、散布区域内の諸物件に十分留意すること。
⑤散布終了後は、次の項目を守ること。
(a)使用後の空容器は放置せず、安全な場所に廃棄すること。
(b)使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。
(c)機体の散布装置は十分洗浄すること。また、薬液タンクの洗浄廃液は河川等に流さないこと。
本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法などを誤らないよう注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
取扱及び保管上の注意、漏出時の措置、廃棄上の注意、輸送上の注意、火災時の措置については、「農薬の取扱いについて」ページを参照すること。
安全使用上の注意
原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意すること。
また散布液も眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。
眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けること。
使用後は洗眼すること。
本剤は皮膚に対して刺激性があるので、散布液調製時及び散布の際は不浸透性手袋、ゴム長靴、長ズボン・長袖の作業衣などを着用して薬剤が皮膚に付着しないよう注意すること。
付着した場合は直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
魚毒性
水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意すること。
使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。