コロマイト乳剤
特長
天然物(微生物生産物)由来の殺ダニ剤です。
各種のハダニ類に高い活性を示します。
成虫、幼虫、卵いずれのステージに対しても低薬量で高い殺ダニ、殺卵活性を示します。
他剤抵抗性のハダニに対しても安定した高い効果を示します。
温度に対する影響を受けにくく、速効的に作用します。
適用と使用方法
2023年2月8日現在
作物名 |
適用場所 |
適用病害虫名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
ミルベメクチンを含む農薬の総使用回数 |
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りんご |
- |
ハダニ類 |
1,000倍 |
200~700ℓ/10a |
収穫前日まで |
1回 |
散布 |
1回 |
もも |
ハダニ類 |
収穫7日前まで |
||||||
小粒核果類 |
ハダニ類 |
収穫前日まで |
||||||
なし |
ニセナシサビダニ |
|||||||
ハダニ類 |
1,000~1,500倍 |
|||||||
おうとう |
1,000倍 |
収穫7日前まで |
||||||
パパイヤ |
2回以内 |
2回以内 |
||||||
あずき |
1,000~2,000倍 |
100~150ℓ/10a |
収穫14日前まで |
|||||
だいず |
1,500倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫7日前まで |
|||||
豆類(未成熟) |
収穫前日まで |
|||||||
いちご(親株床) |
1,000~1,500倍 |
仮植前まで |
||||||
なす |
ハダニ類 |
1,500倍 |
収穫前日まで |
|||||
トマト |
ハモグリバエ類 |
|||||||
ピーマン |
ハダニ類 |
1,000倍 |
||||||
チャノホコリダニ |
1,000~1,500倍 |
|||||||
ししとう |
コナジラミ類 |
2,000倍 |
1回 |
1回 |
||||
きゅうり |
ハダニ類 |
1,000~1,500倍 |
2回以内 |
2回以内 |
||||
ハモグリバエ類 |
1,000倍 |
|||||||
きゅうり(花) |
ハダニ類 |
1,500倍 |
収穫3日前まで |
|||||
食用へちま |
ハダニ類 |
1,000倍 |
収穫前日まで |
|||||
すいか |
収穫7日前まで |
|||||||
メロン |
ハダニ類 |
収穫前日まで |
||||||
しそ科葉菜類 |
ハダニ類 |
2,000倍 |
1回 |
1回 |
||||
えごま(葉) |
2回以内 |
2回以内 |
||||||
しそ |
サビダニ類 |
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モロヘイヤ |
ハダニ類 |
1,500倍 |
300ℓ/10a |
1回 |
1回 |
|||
せんぶり |
シクラメンホコリダニ |
1,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫7日前まで |
||||
せり科葉菜類 |
ハダニ類 |
2,000倍 |
収穫3日前まで |
|||||
みつば |
収穫3日前まで |
2回以内 |
2回以内 |
|||||
セルリー |
収穫3日前まで |
|||||||
せり(水耕栽培) |
ガラス室等の施設 |
収穫前日まで |
||||||
やまのいも |
- |
1,000倍 |
100~500ℓ/10a |
収穫7日前まで |
||||
みょうが |
100~400ℓ/10a |
収穫前日まで |
散布、但し花穂の発生期にはマルチフィルム被覆により散布液が直接花穂に飛散しない状態で使用する |
|||||
みょうが |
みょうが(花穂)の収穫前日まで |
散布 |
||||||
きく(葉) |
ハモグリバエ類 |
1,500倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫前日まで |
||||
きく |
- |
|||||||
宿根かすみそう |
ハダニ類 |
1,000~1,500倍 |
100~200ℓ/10a |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
ハダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になるので、発生初期に散布むらのないようにていねいに散布すること。
本剤の連続散布は、ハダニ類の本剤に対する抵抗性を増加させるおそれがあるので、できるだけ年1回の散布とし、他の殺ダニ剤との輪番で使用すること。
ハモグリバエ防除に使用する場合、老齢幼虫に対する効果が劣る場合があるので発生初期に時期を失せず、散布すること。
高温、乾燥時の散布は薬害のおそれがあるのでさけること。
展着剤によっては薬害を生ずるおそれがあるので、展着剤混用の際は事前にその適否を確認してから使用すること。
りんごに使用する場合は、混用散布すると新しょう基部及び果そう部小葉が黄化する場合があるので注意すること。
なしに使用する場合は、薬害のおそれがあるので6月以前には使用しないこと。
洋なし(ル・レクチェ)に使用する場合は、薬害のおそれがあるので袋かけ後に散布すること。
なすに使用する場合は、効果を落さず薬害をさけるために、炎天下をさけなるべく夕方に散布すること。
なすの水なす及び加茂なす(大芹川種)には薬害のおそれがあるので、使用しないこと。
いちごに使用する場合は、親株床以外では薬害を生ずるおそれがあるので、親株床以外では使用しないこと。
施設栽培いちじくでは果実や葉に薬害を生じるおそれがあるので、散布した薬液が乾きにくい条件での散布をさけること。特に梅雨時など、日照が少なく果実が着色しにくい時期の使用をさけること。なお、使用に際しては病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
せり(水耕栽培)に使用する場合、本剤を使用した施設からの廃液をかんがい水路、排水路、河川等には絶対に流さず、適切に処理すること。
蚕に長期間毒性があるので、桑葉にかからないように注意すること。
ミツバチに対して軽度の影響があるので、以下のことに注意すること。
①ミツバチの巣箱に直接かからないようにすること。
②関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。
散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ調節すること。
本剤は自動車、壁などの塗装面、大理石、御影石に散布液がかかると変色する恐れがあるので、散布液がかからないように注意すること。
適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
取扱及び保管上の注意、漏出時の措置、廃棄上の注意、輸送上の注意、火災時の措置については、「農薬の取扱いについて」ページを参照すること。
安全使用上の注意
誤飲などのないよう注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせること。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し眼科医の手当を受けること。
原液は皮膚に対して刺激性があるので、散布液調製時には手袋を着用して薬剤が皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。
また散布液を吸い込んだり浴びたりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをすること。
魚毒性
使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。