ベフラン液剤25
特長
既存の薬剤耐性菌にも有効な、独特の作用性を有する殺菌剤です。
適用と使用方法
2021年9月現在
作物名 |
適用病害虫名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
イミノクタジンを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
麦類 |
雪腐大粒菌核病 |
1,000倍 |
60~150ℓ/10a |
根雪前 |
2回以内 |
散布 |
3回以内 |
紅色雪腐病 |
10倍 |
乾燥種子 |
は種前 |
1回 |
塗沫処理 |
||
5倍 |
乾燥種子 |
||||||
紅色雪腐病 |
原液 |
乾燥種子 |
種子吹き |
||||
斑葉病 |
250~500倍 |
- |
10~30分間 |
||||
なまぐさ黒穂病 |
1,000~2,000倍 |
||||||
小麦 |
紅色雪腐病 |
250倍 |
25ℓ/10a |
根雪前 |
3回以内 |
散布 |
4回以内 |
雪腐大粒菌核病 |
1,000倍 |
60~150ℓ/10a |
|||||
うどんこ病 |
収穫14日前まで |
||||||
赤かび病 |
1,000~2,000倍 |
||||||
紅色雪腐病 |
10倍 |
乾燥種子 |
は種前 |
1回 |
塗沫処理 |
||
5倍 |
乾燥種子 |
||||||
紅色雪腐病 |
原液 |
乾燥種子 |
種子吹き |
4回以内 |
|||
なまぐさ黒穂病 |
1,000~2,000倍 |
- |
10~30分間 |
||||
りんご |
腐らん病 |
500~1,000倍 |
200~700ℓ/10a |
休眠期 |
6回以内 |
散布 |
8回以内 |
モニリア病 |
1,000倍 |
展葉期 |
|||||
黒星病 |
1,500倍 |
収穫前日まで |
|||||
斑点落葉病 |
1,500~2,000倍 |
||||||
紫紋羽病 |
250倍 |
- |
苗木植付前 |
- |
根部浸漬 |
||
ぶどう |
晩腐病 |
250~500倍 |
200~700ℓ/10a |
休眠期 |
1回 |
散布 |
3回以内 |
褐斑病 |
250倍 |
||||||
黒とう病 |
1,000倍 |
収穫60日前 |
2回以内 |
||||
なし |
黒斑病 |
250倍 |
休眠期 |
1回 |
5回以内 |
||
黒星病 |
1,000倍 |
収穫後~ |
|||||
もも |
縮葉病 |
250~500倍 |
休眠期 |
3回以内 |
|||
みかん |
貯蔵病害(青かび病) |
2,000~3,000倍 |
収穫前日まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
貯蔵病害(黒腐病) |
2,000倍 |
||||||
かんきつ |
貯蔵病害(青かび病) |
2,000~3,000倍 |
2回以内 |
2回以内 |
|||
貯蔵病害(黒腐病) |
2,000倍 |
||||||
ゆず |
貯蔵病害(青かび病) |
2,000~3,000倍 |
|||||
貯蔵病害(黒腐病) |
2,000倍 |
||||||
マルメロ |
腐らん病 |
1,500倍 |
展葉期 |
4回以内 |
4回以内 |
||
アスパラガス |
茎枯病 |
1,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫終了後 |
5回以内 |
5回以内 |
|
りんどう |
花腐菌核病 |
1,500倍 |
100~700ℓ/10a |
- |
8回以内 |
8回以内 |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
本剤はイミノクタジンを含む農薬であるので、他のイミノクタジンを含む農薬の使用回数と合わせ、作物ごとの総使用回数の範囲内で使用すること。
ボルドー液とは沈殿を生ずるので混用しないこと。
麦類の種子消毒の場合、吹き付け処理は、専用の種子消毒機を使用し、薬液が種子に均一に付着するようにすること。また、塗沫処理の場合は適当な容器内で種子をかき混ぜながら薬液を滴下するなどして、種子に均一に薬液を付着させること。
本剤を小麦に対して希釈倍数250倍で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を用いて均一に散布すること。
りんごに使用する場合以下のことに注意する。
①芽出し2週間すぎから落花後40日頃までは、さび果、花そうでの軽微な不整葉を生ずることがあるので、この時期の散布は避けること。
②展葉期に使用する場合、この時期の西洋なしには薬害を生じるおそれがあるので、近接している場合にはかからないように注意すること。
③紫紋羽病防除に使用する場合、苗木発芽後の処理では展葉を阻害する傾向があるので発芽後の処理は避けること。また、苗木根部に付着した土壌をできるだけ除去したのちに処理すること。
アスパラガスに使用する場合次のことに留意すること。
①若茎に薬液が付着すると茎が曲がることがあるので留意すること。なお、このことによる株養成への影響はみられていない。
②夏期高温時の散布では針葉(擬葉)が白化することがあるので使用濃度を守り、朝夕に散布すること。
日本なし、もも、うめ等の果樹、いね、きゅうり、あぶらな科作物、まめ類には、葉に薬害を生ずることがあるのでかからないように注意して散布すること。
かんきつの施設栽培で果実の着色終了前に使用する場合、果実に着色むらを生じる恐れがあるので、降雨時等の極端な多湿条件下での散布は避けること。
ぶどう晩腐病(休眠期散布)の防除の際、500倍では効果が劣ることがあるので、多発が予想される場合には250倍で使用すること。また、ハウス栽培(特に加温ハウス栽培)では、果実に薬斑を生ずる恐れがあるので散布は避けること。
蚕に対して毒性があるので桑にはかからないように注意して散布すること。
適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、農業改良普及センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、農業改良普及センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
取扱及び保管上の注意、漏出時の措置、廃棄上の注意、輸送上の注意、火災時の措置については、「農薬の取扱いについて」ページを参照すること。
フロンサイドSCと混用する場合は、物理性改良のために展着剤ダイコート(2000倍)を加用すること。混用順序は、①ダイコート②フロンサイドSC③ベフラン液剤とすること。(アルカリ性の水での使用はさけること)
安全使用上の注意
医薬用外劇物。取扱いには十分注意すること。誤って飲みこんだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
本剤は眼に対して強い刺激性があるので、薬液調製時及び種子消毒の際には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けること。
本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
使用の際は保護眼鏡、防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣、ゴム長靴などを着用すること。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換すること。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
魚毒性
水産動植物(藻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。