ベルクート水和剤
特長
多くの病害に対して、高い防除効果を示します。
接触型の予防薬剤で胞子発芽、発芽管伸長、付着器形成、侵入菌糸形成等を強力に阻害します。
他剤耐性菌に対しても作用機構が異なるため、優れた効果を示します。
適用と使用方法
2022年11月現在
作物名 |
適用病害虫名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
イミノクタジンを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
りんご |
黒星病 |
1,000~2,000倍 |
200~700ℓ/10a |
収穫前日まで |
6回以内 |
散布 |
8回以内 |
輪紋病 |
1,000倍 |
||||||
なし |
黒斑病 |
1,000~1,500倍 |
収穫14日前まで |
5回以内 |
5回以内 |
||
もも |
黒星病 |
2,000倍 |
収穫前日まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
灰星病 |
1,000~2,000倍 |
||||||
おうとう |
灰星病 |
1,000倍 |
収穫7日前まで |
3回以内 |
|||
みかん |
灰色かび病 |
1,000~2,000倍 |
収穫前日まで |
||||
そうか病 |
1,000倍 |
||||||
かんきつ |
灰色かび病 |
2,000倍 |
2回以内 |
2回以内 |
|||
かき |
炭疽病 |
1,000~1,500倍 |
収穫14日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
キウイフルーツ |
果実軟腐病 |
1,000倍 |
収穫前日まで |
5回以内 |
5回以内 |
||
小粒核果類 |
黒星病 |
2,000倍 |
収穫30日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
うめ |
黒星病 |
||||||
びわ |
灰斑病 |
1,000倍 |
収穫7日前まで |
||||
すもも |
灰星病 |
1,000~2,000倍 |
収穫3日前まで |
||||
マンゴー |
炭疽病 |
1,000倍 |
収穫14日前まで |
2回以内 |
2回以内 |
||
あけび(果実) |
うどんこ病 |
3,000倍 |
|||||
すいか |
うどんこ病 |
1,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫前日まで |
4回以内 |
4回以内 |
|
メロン |
うどんこ病 |
5回以内 |
5回以内 |
||||
かぼちゃ |
うどんこ病 |
1,000~2,000倍 |
収穫7日前まで |
4回以内 |
4回以内 |
||
ズッキーニ |
2,000倍 |
収穫前日まで |
7回以内 |
7回以内 |
|||
きゅうり |
褐斑病 |
||||||
うどんこ病 |
2,000~4,000倍 |
||||||
うり類 |
うどんこ病 |
収穫3日前まで |
5回以内 |
5回以内 |
|||
なす |
すすかび病 |
3,000倍 |
収穫前日まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
アスパラガス |
茎枯病 |
1,000倍 |
100~500ℓ/10a |
収穫7日前まで |
5回以内 |
5回以内 |
|
たまねぎ |
灰色かび病 |
100~300ℓ/10a |
収穫前日まで |
||||
ねぎ |
葉枯病 |
2,000倍 |
収穫30日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
にんにく |
葉枯病 |
1,000~1,500倍 |
収穫3日前まで |
||||
にんじん |
菌核病 |
1,000倍 |
収穫14日前まで |
5回以内 |
5回以内 |
||
黒葉枯病 |
500~1,000倍 |
||||||
- |
乾燥種子 |
は種前 |
1回 |
種子粉衣 |
|||
トマト |
葉かび病 |
3,000~6,000倍 |
100~300ℓ/10a |
収穫前日まで |
3回以内 |
散布 |
3回以内 |
ミニトマト |
葉かび病 |
6,000倍 |
2回以内 |
2回以内 |
|||
レタス |
灰色かび病 |
1,000~2,000倍 |
収穫14日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
||
キャベツ |
菌核病 |
1,000倍 |
|||||
いちご |
炭疽病 |
育苗期(定植前) |
5回以内 |
10回以内 |
|||
うどんこ病 |
|||||||
4,000倍 |
収穫前日まで |
||||||
豆類 |
1,000倍 |
収穫7日前まで |
3回以内 |
3回以内 |
|||
炭疽病 |
|||||||
ばれいしょ |
夏疫病 |
500倍 |
5回以内 |
5回以内 |
|||
やまのいも |
葉渋病 |
1,000~2,000倍 |
5回以内 |
||||
青かび病 |
- |
種いも |
植付前 |
1回 |
種いも粉衣 |
||
茶 |
炭疽病 |
1,000倍 |
200~400ℓ/10a |
摘採7日前まで |
2回以内 |
散布 |
2回以内 |
たばこ |
赤星病 |
1,000~2,000倍 |
100~180ℓ/10a |
収穫10日前まで |
|||
樹木類 |
炭疽病 |
1,000倍 |
200~700ℓ/10a |
発病初期 |
3回以内 |
3回以内 |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
本剤はイミノクタジンを含む農薬であるので、他のイミノクタジンを含む農薬の使用回数と合わせ、作物ごとの総使用回数の範囲内で使用すること。
りんごに使用する場合、芽出し2週間過ぎから落花後25日ごろまではさび果を生じる恐れがあるので、この時期の散布は避けること。
なしに使用する場合、西洋なし品種ル レクチエではさび果を生じるので使用しないこと。
ももに使用する場合、缶桃14号等の缶詰用品種では葉に薬斑を生じるので使用しないこと。
本剤をおうとうに使用する場合は、着色始期から中期の散布では薬害(着色障害)が生ずる恐れがあるので使用しないこと。
かきに使用する場合、西村早生では葉に薬斑を生じるので使用しないこと。
メロンに使用する場合、交配2~3日前から交配2週間後までの幼果の時期には、薬害を生じるおそれがあるので、この時期の散布は避けること。また、若葉への散布や高温時の散布では、薬害を生じることがあるので注意すること。
キャベツに使用する場合、浸透性を高める効果のある一部の展着剤を混用すると薬害を生じる場合があるので、展着剤混用にあたっては事前にその適否を確認すること。
ばらに対して薬害を生じるので、かからないように注意して散布すること。
蚕に対して毒性があるので、桑にかからないように注意して散布すること。
散布量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ調節すること。
本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
取扱及び保管上の注意、漏出時の措置、廃棄上の注意、輸送上の注意、火災時の措置については、「農薬の取扱いについて」ページを参照すること。
安全使用上の注意
誤飲、誤食などのないよう注意すること。
本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。
眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。
付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
薬液調製時及び使用の際は保護眼鏡、農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換すること。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
魚毒性
水産動植物(藻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。