バサグラン液剤(ナトリウム塩)
特長
雑草の発生程度、生育状況を見ながら散布できる茎葉処理型除草剤です。
畑地の広葉雑草(タデ類、ハコベ、シロザ、ナズナ、スカシタゴボウ、ノボロギク、スベリヒユ、ヤエムグラ等)にも効果があります。
適用と使用方法
2024年10月30日現在
作物名 |
適用雑草名 |
使用時期 |
使用量 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
ベンタゾンを含む農薬の総使用回数 |
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薬量 |
希釈水量 |
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移植水稲 |
一年生雑草 |
移植後15日~ |
500~700㎖/10a |
70~100ℓ/10a |
2回以内 |
落水散布 |
2回以内 |
直播水稲 |
一年生雑草 |
は種後35日~ |
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たまねぎ |
一年生雑草 |
春播栽培の移植後6月上旬まで |
60~120㎖/10a |
1回 |
雑草茎葉散布 |
1回 |
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秋播栽培の移植後生葉4葉期まで |
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らっきょう |
出芽後 |
100~200㎖/10a |
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いんげんまめ |
初生葉展開期~ |
50~70㎖/10a |
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えんどうまめ |
3~6葉期 |
100~200㎖/10a |
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実えんどう |
3~6葉期 |
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とうもろこし |
生育期 |
100~150㎖/10a |
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飼料用とうもろこし |
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ソルガム |
生育期 |
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麦類 |
生育期 |
100~200㎖/10a |
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小麦 |
生育期 |
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はとむぎ |
150㎖/10a |
2回以内 |
2回以内 |
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べにばないんげん |
100~200㎖/10a |
1回 |
畦間雑草茎葉散布 |
1回 |
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せり |
親株養成期 |
200㎖/10a |
100ℓ/10a |
雑草茎葉散布 |
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おうぎ |
生育期 |
2回以内 |
2回以内 |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
イネ科雑草には効果がないので、イネ科雑草の優占ほ場での使用はひかえること。
また、イネ科雑草が混在する場合はこれらに有効な除草剤との体系で使用すること。
本剤は一年生広葉雑草に有効であるが、作物ごとに使用薬量等が異なるので、時期を失しないように、雑草茎葉にかかるよう均一に散布すること。
各作物の雑草への散布適期は以下のとおりである。
・らっきょう、えんどうまめ、実えんどう、さやえんどう、とうもろこし、飼料用とうもろこし、ソルガム、麦類(小麦を除く)、小麦、はとむぎ、せり、おうぎ・・・・・雑草の3~6葉期
・べにばないんげん・・・・・雑草の生育初期~6葉期
・たまねぎ・・・・・雑草の3~4葉期
・いんげんまめ・・・・・雑草の2~3葉期
散布後、曇天、降雨日が長く続くと効果が劣ることがあるので、晴天時を見はからって散布するのが望ましい。
高温条件下では、薬害が生じやすいので異常高温下での散布はさけること。
重複散布は薬害のおそれがあるのでさけること。また、周辺作物にかからないように注意すること。
本剤の使用にあたっては使用量、使用時期、使用方法等を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
いんげんまめ、せりに使用する場合、本剤は葉枯・褐変症状の薬害を生じやすく、蒸散の盛んな高温乾燥条件下では薬害により減収することがあるので、雑草害が予想される場合に限り使用すること。
たまねぎに使用する場合、直播栽培および苗床のたまねぎには、薬害を生じるおそれがあるので使用しないこと。
べにばないんげんに使用する場合、薬液が作物に飛散すると葉に褐変症状の薬害を生じるので、作物に飛散しないように注意すること。
せりに使用する場合には、落水状態にして水の出入りをとめ、まきむらのないように均一に散布すること。また、散布後7日間は降雨の有無にかかわらず落水しないこと。
おうぎに使用する場合、本剤は一時的には葉先の黄化等の薬害を生じることがあるので、特に天候等をよくみきわめてから散布すること。
水稲に使用する場合には一般的注意事項のほか下記についてとくに注意すること。
①本剤は水の移動に伴う移行性が大きく、一般に水深の浅いほど効果が安定する。
イ)使用にあたっては落水状態にして水の出入りをとめ、まきむらのないように均一に散布すること。
ロ)水を落とすことができないところでは漏水のない水田に限り、できるだけ浅水状態(雑草が水面上に出る状態)にしてまきむらのないように均一に散布すること。
ハ)散布後少なくとも3日間(浅水処理は5日間)はそのままの状態を保ち、入水、落水、かけ流しはしないこと。また、散布後7日間は降雨の有無にかかわらず落水しないこと。
ニ)処理後2日以内に降雨があると効果が不十分になるおそれがあるので、晴天の持続する時を選んで使用すること。
ホ)深水にすると効果が劣るので注意すること。
②イネ科雑草には効果が劣るので、田植前後の土壌処理除草剤で一年生雑草を防除した後、多年生雑草および一年生広葉雑草の防除を目的として使用すること。
③本剤は生育期に入った雑草に効果があるが、雑草、特に多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので必ず適期に散布すること。
ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカでは発生盛期から増殖中期、オモダカでは発生盛期から増殖初期まで、クログワイでは草丈15~30㎝、エゾノサヤヌカグサでは1~4葉期、シズイでは草丈10~30㎝、コウキヤガラでは増殖期、クサネムでは本葉展開期が本剤散布の適期である。
④クログワイ防除は、必要に応じて有効な前処理剤との組み合わせで使用すること。
⑤軟弱稲では薬害(接触害)のおそれがあるので使用はさけること。
⑥高温など薬害を生じやすい条件での使用は多めの希釈水量を用い、低濃度液をなるべく水稲にかからないように散布すること。
⑦砂質土および漏水のはげしい水田では使用しないこと。(減水深2㎝/日以上)
安全使用上の注意
誤飲などのないよう注意すること。
本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。使用後は洗眼すること。
本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
魚毒性
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