ジベレリン液剤
適用と使用方法
2024年7月24日現在
作物名 |
使用目的 |
使用濃度 |
使用液量 |
使用時期 |
本剤の使用回数 |
使用方法 |
ジベレリンを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
かんきつ |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
12〜3月 |
1回 |
立木全面散布 |
1回 |
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
立木全面散布 |
|||||
かんきつ |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
収穫後〜3月 |
立木全面散布 |
|||
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||||
落果防止 |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
||||
不知火 |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
収穫後〜3月 |
立木全面散布 |
3回以内 |
|
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||||
落果防止 |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
||||
水腐れ軽減 |
ジベレリン0.5〜1ppm |
50〜500ℓ/10a |
着色終期 |
果実散布 |
|||
カラ |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
収穫後〜3月 |
立木全面散布 |
1回 |
|
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||||
落果防止 |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
||||
水腐れ軽減 |
ジベレリン0.5〜1ppm |
50〜500ℓ/10a |
着色終期 |
果実散布 |
|||
ぽんかん |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
収穫後〜3月 |
立木全面散布 |
||
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||||
落果防止 |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
||||
水腐れ軽減 |
ジベレリン0.5ppm |
50〜500ℓ/10a |
着色始期〜4分着色期 |
果実散布 |
|||
長門ユズキチ |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||
落果防止 |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
||||
着果安定 |
ジベレリン50ppm |
開花期〜開花終期 |
花又は果実散布 |
||||
果皮の緑色維持 |
ジベレリン10〜25ppm |
50〜400ℓ/10a |
収穫予定14〜30日前 |
果実散布 |
|||
すだち |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||
落果防止 |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
||||
果皮の緑色維持 |
ジベレリン5〜25ppm |
50〜400ℓ/10a |
収穫予定7〜30日前 |
果実散布 |
|||
平兵衛酢 |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||
落果防止 |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
||||
果皮の緑色維持 |
ジベレリン10〜25ppm |
50〜400ℓ/10a |
収穫予定14〜30日前 |
果実散布 |
|||
ワシントンネーブル |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
収穫後〜3月 |
立木全面散布 |
||
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||||
落果防止 |
ジベレリン500ppm |
30〜40ℓ/10a |
満開10〜20日後の幼果期 |
幼果に散布 |
|||
日向夏 |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
収穫後〜3月 |
立木全面散布 |
||
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||||
無種子化 |
ジベレリン300〜500ppm |
30〜40ℓ/10a |
満開7〜10日後 |
果実散布 |
|||
温州みかん |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
11〜1月 |
立木全面散布 |
||
ジベレリン10ppm |
立木全面散布 |
||||||
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
立木全面散布 |
|||||
温州みかん |
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
3回以内 |
||
ジベレリン10ppm |
立木全面散布 |
||||||
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
11〜1月 |
立木全面散布 |
||||
落果防止 |
ジベレリン10ppm |
50〜100ℓ/10a |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
|||
ジベレリン25〜50ppm |
散布 |
||||||
浮皮軽減 |
ジベレリン1〜5ppm |
100〜400ℓ/10a |
収穫予定日の3カ月前 |
果実散布 |
|||
きんかん |
花芽抑制による樹勢の維持 |
ジベレリン2.5ppm |
200〜700ℓ/10a |
収穫後〜3月 |
立木全面散布 |
1回 |
|
ジベレリン25〜50ppm |
50〜250ℓ/10a |
収穫直後〜収穫約1カ月後 |
立木全面散布 |
||||
落果防止 |
開花始め〜満開10日後 |
散布 |
|||||
着果安定 |
ジベレリン300ppm |
30〜60ℓ/10a |
一番花開花期 |
花に散布 |
|||
かき |
落果防止 |
ジベレリン12.5〜200ppm |
30〜100ℓ/10a |
満開10日後 |
幼果及びへたに散布 |
||
すもも |
着果安定 |
ジベレリン100〜200ppm |
20〜50ℓ/10a |
満開20〜30日後 |
2回 |
果実散布 |
2回 |
アセロラ |
着粒安定 |
ジベレリン25ppm |
100〜400ℓ/10a |
開花期 |
1花当り1回 |
花に散布 |
1花そう当り3回以内 |
野菜類 |
発芽促進 |
ジベレリン50〜200ppm |
− |
は種前 |
1回 |
種子浸漬 |
1回 |
みつば |
生育促進 |
ジベレリン10ppm |
50〜100ℓ/10a |
本葉2〜3枚時(第1回目)とその2週間後(第2回目)但し、収穫14日前まで |
2回 |
葉面散布 |
3回以内 |
みつば |
ジベレリン20〜50ppm |
根株伏込時 |
1回 |
根株上面に散布 |
2回以内 |
||
ふき |
ジベレリン25ppm |
50〜300ℓ/10a |
葉数3〜4枚時 |
全面散布 |
1回 |
||
セルリー |
生育促進 |
ジベレリン50〜100ppm |
20〜200ℓ/10a |
収穫予定7〜20日前 |
葉面散布 |
2回以内 |
|
うど |
休眠打破による生育促進 |
ジベレリン50ppm |
1株当り20〜25㎖ |
伏込時 |
根株散布 |
1回 |
|
ジベレリン50〜100ppm |
− |
根株浸漬 |
|||||
たらのき |
萌芽促進 |
ジベレリン50ppm |
100〜200㎖/m² |
駒木散布 |
|||
さやいんげん |
節間伸長促進 |
ジベレリン5ppm |
1株当り2㎖ |
本葉0.5〜1.5枚展開時 |
2回以内 |
茎頂部散布 |
3回以内 |
トマト |
空どう果防止 |
ジベレリン10ppm |
1花房当り5㎖ |
開花時 |
1花房当り1回 |
花房散布 |
種子への処理は1回、1花房当り1回 |
メロン |
着果促進 |
ジベレリン200ppm |
1花当り2〜5㎖ |
開花前日〜翌日 |
1花当り1回 |
散布 |
種子への処理は1回、1花当り1回 |
なす |
着果数増加 |
ジベレリン10〜50ppm |
100〜150ℓ/10a |
開花時 |
1回 |
葉面散布 |
2回以内(種子への処理は1回以内、は種後は1回以内) |
しそ |
穂の伸長促進 |
ジベレリン5ppm |
50ℓ/10a |
出穂期 |
2回以内 |
茎葉散布 |
3回以内 |
畑わさび |
花茎の抽出 |
第1回目 |
1株当り2㎖ |
花芽分化後の10月下旬(第1回目)及び第1回目処理後約10日後の11月上旬(第2回目)但し、収穫60日前まで |
2回 |
株の中心部に散布 |
|
いちご |
着果数増加 |
ジベレリン10ppm |
1株当り5㎖ |
休眠に入る直前 |
1株当り6回以内 |
茎葉全面散布 |
1株当り10回以内 |
いちご |
果柄の伸長促進 |
頂花の出蕾直後〜開花直前 |
1花房当り1回 |
株の中心部に散布 |
|||
いちご |
ランナー発生 |
ジベレリン50ppm |
1株当り10㎖ |
採苗時ランナー発生直前〜発生初期 |
1株当り1回 |
茎葉散布 |
1株当り1回 |
ごぼう |
休眠打破による生育促進 |
ジベレリン10〜15ppm |
50〜100ℓ/10a |
休眠に入る直前 |
2回以内 |
3回以内 |
|
ばれいしょ |
休眠打破による萌芽促進及び小粒いも、または全粒種いもの増収 |
ジベレリン5〜10ppm |
− |
植付前 |
1回 |
30秒間 |
1回 |
250〜300㎖/種いも10kg |
種いも散布 |
||||||
シクラメン |
開花促進 |
ジベレリン1〜5ppm |
1株当り2〜5㎖ |
9月中・下旬 |
花蕾を含む芽の中心部に散布 |
||
プリムラ |
ジベレリン10〜20ppm |
11月上旬頃の花蕾出現直後 |
株の中心部に散布 |
||||
みやこわすれ |
開花促進 |
ジベレリン50〜100ppm |
1株当り10〜15㎖ |
1月中旬の保温開始時から7〜10日間隔 |
3回 |
葉面散布 |
3回以内 |
きく |
ジベレリン25〜100ppm |
50〜100ℓ/10a |
生育期 |
2回以内 |
茎葉散布 |
2回以内 |
|
しらん |
ジベレリン50ppm |
− |
植付時 |
1回 |
30分間株浸漬 |
1回 |
|
チューリップ |
開花促進 |
ジベレリン400ppm |
1株当り1㎖ |
草丈7〜20cmの時に7日間隔 |
2回以内 |
筒状の葉の中心部に滴下 |
2回以内 |
花丈伸長促進 |
ジベレリン100ppm |
草丈7〜10cm時 |
1回 |
ホルクロルフェニュロン0.05〜0.1ppm液に加用 |
|||
てっぽうゆり |
休眠打破 |
ジベレリン1,000ppm |
− |
低温処理前 |
30秒間球根浸漬 |
1回 |
|
カラー |
生育促進 |
ジベレリン50ppm |
植付時 |
球根浸漬 |
2回以内 |
||
50〜150ℓ/10a |
花茎伸長期 |
茎葉散布 |
|||||
アイリス |
ジベレリン50〜100ppm |
− |
植付時 |
球根浸漬 |
1回 |
||
スパティフィラム |
開花促進 |
ジベレリン250〜500ppm |
30〜40ℓ/10a |
出荷予定期の2〜3カ月前 |
茎葉散布 |
||
トルコギキョウ |
生育促進 |
ジベレリン50〜100ppm |
生育期間中にロゼット化した時 |
||||
ソリダゴ |
ジベレリン25ppm |
1株当り1㎖ |
活着直後又は萌芽期 |
||||
りんどう |
発芽促進 |
ジベレリン50〜200ppm |
− |
は種前 |
種子浸漬 |
2回以内 |
|
生育促進 |
ジベレリン100ppm |
50〜150ℓ/10a |
定植直前または定植1〜5週間後 |
茎葉散布 |
|||
1株当り5〜10㎖ |
収穫後 |
切株散布 |
|||||
花き類 |
発芽促進 |
ジベレリン50〜200ppm |
− |
は種前 |
種子浸漬 |
1回 |
|
アザレア |
開花促進 |
ジベレリン250〜500ppm |
30〜40ℓ/10a |
開花予定日の約1カ月前 |
茎葉散布 |
||
さつき |
茎の伸長促進 |
ジベレリン100〜200ppm |
50〜100ℓ/10a |
茎の伸長初期〜伸長終期(開花盛期以降)1〜2週間間隔 |
3回 |
頂芽に十分散布 |
3回以内 |
さくら |
休眠打破による生育促進 |
ジベレリン25〜50ppm |
50〜200ℓ/10a |
休眠期 |
1回 |
切り枝全面散布 |
1回 |
− |
切り枝浸漬 |
ラベルをよく読み、ラベルの記載以外には使用しないで下さい。
注意事項
薬液の調製法及び取扱い上の注意
本剤は次表に従って所定量の水に希釈すれば希望濃度の水溶液を作ることが出来る。
1ビン40㎖(ジベレリン200mg含有)当り水量
ジベレリン 濃度(ppm) |
1ppm |
5ppm |
10ppm |
25ppm |
50ppm |
100ppm |
200ppm |
400ppm |
500ppm |
1000ppm |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
[薬液+水]の総量(ℓ) |
200ℓ |
40ℓ |
20ℓ |
8ℓ |
4ℓ |
2ℓ |
1ℓ |
0.5ℓ |
0.4ℓ |
0.2ℓ |
使用に当ってはその都度溶解調製することが望ましい。溶解後放置すると効力が低下する場合があるので、なるべく調製当日に使い切ること。
ボルドー液等アルカリの強い薬剤との混用はさけること。
本剤の使用に当っては使用濃度、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
使用上の注意
ぶどう
ぶどうには場合によってはサビ果の発生等、果実に障害が起こることがあるので、使用しないこと。
かんきつ
〈落果防止〉
①本剤処理により生理落果が軽減され着果が安定するが、品種等により本剤に対する感受性が異なるので、初めての品種等に使用する場合は最寄りの指導機関の指導を仰ぐか自ら事前に薬効薬害を確認した上で使用すること。
②果面の粗滑や果皮の厚さ等果実品質への影響が懸念される場合があるので、使用時期、濃度は守ること。
〈花芽抑制による樹勢の維持〉
①衰弱した樹勢のものに使用しても期待した効果が得られない場合があるので、衰弱した樹には使用しないこと。
②低温が続いた年(極端な低温の年)または花芽の減少が予測される裏年の場合は、遅い時期の低濃度処理を心がけること。
③散布の際は薬液が葉先からしずくとなり落下する程度に散布すること。
④ジベレリンの使用濃度を2.5ppmで使用するときは、マシン油乳剤60〜80倍液に加用する。
⑤マシン油乳剤はジベレリンに加用の登録のある剤を使用し、マシン油乳剤の注意書きを確認のうえ、使用すること。
温州みかん
〈花芽抑制による樹勢の維持〉
①ジベレリンの使用濃度を2.5ppmで使用するときは、マシン油乳剤60〜80倍液または展着剤に加用する。
②マシン油乳剤または展着剤はジベレリンに加用の登録のある剤を使用し、マシン油乳剤または展着剤の注意書きを確認のうえ、使用すること。
〈浮皮軽減〉
①本剤処理により、着色が遅延することがあるため、貯蔵期間によって使用濃度を調整すること。
使用濃度の目安
・貯蔵用または樹上完熟の温州みかんでは、概ね3.3〜5ppm
・貯蔵しないあるいは貯蔵期間が短い温州みかんでは、概ね1〜3.3ppm
②本剤処理により薬斑が残ることがあるため、使用に当たっては病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
ワシントンネーブルの落果防止の目的で使用する場合は次の点に注意すること。
①異常に結果歩合の低いものは処理しても効果の上がらないことがある。
②通常幼果1果当り小型噴霧器で0.1〜0.2㎖程度を噴霧する。
長門ユズキチ(無核)
長門ユズキチの落果防止および着果安定の目的で使用する場合は、薬液が花または幼果から滴り落ちる程度に散布すること。
日向夏
日向夏の無種子化および落果防止の目的で使用する場合は、薬液が花または幼果から滴り落ちる程度に散布すること。
かき
①散布時期が早すぎると結実しても果実が小さくなるおそれがあるので、十分注意すること。
②本剤の散布により結実が過多となった場合は果実が小さくなる傾向があるので仕上げ摘果を行い着果量を調節すること。
③散布は幼果及びへたを対象にして十分かかるよう入念に行うこと。
④品種により本剤に対する感受性が異なるので、下記に記載する品種以外に対して本剤を初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるか、自ら事前に薬効及び薬害を確認した上で使用すること。
「富有、早秋、太秋、新秋、甘秋」
⑤「中谷早生」では着色遅延のおそれがあるため、25ppm以下の濃度で使用すること。
すもも(貴陽)
①授粉を行ってから、散布すること。
②薬液が付きすぎないように、処理後、枝や棚の針金を軽く振って余分な薬液を落とすこと。
③第1回目の処理が早すぎると棘状の枝の発生が見られ、遅すぎると着果安定効果が劣る傾向があるので、所定の使用時期に使用すること。
④本剤の散布により結実が過多となった場合は、果実が小さくなる傾向があるので、予備摘果と仕上げ摘果を行い着果量を調節すること。
みつば(軟化栽培を除く)
①散布する場合、葉の表裏に十分付着させること。
②高温長日条件下の散布は抽苔しやすくなるので、秋作を中心に処理した方がよい。
みつば(軟化栽培)
①灌水は処理の当日はさけ、翌日に行うこと。
②散布により発生茎数が多くなるので根株の伏込みは心持ち加減すること。
セルリー
定植後約1ヶ月以内に散布すると「す」が入りやすくなるので使用をさけること。
ふき
収穫間近に散布すると効果が減少することがあるので、使用時期を誤らないこと。
畑わさび
①花芽分化前に処理しても効果が出にくいので、花芽分化開始を確認してから処理すること。
②全面散布は効果が劣るので株の中心部に散布し、効果を高めるため必ず2回処理すること。気温が5°C以下では効果が劣るので11月上旬からビニール等で被覆し、保温管理すること。また、15°C以上になると花芽分化が抑制されるので、15°C以上にならないよう温度管理には十分注意すること。
たらのき
①散布は散布むらがないよう噴口の小さい散布器を用いて入念に行うこと。
②薬液が芽に均一にかかるよう、駒木の高さと芽の向きを揃えておくこと。
春うど
芽及び根株が十分したたる程度に散布又は瞬間浸漬すること。灌水は処理の当日はさけ、翌日に行うこと。伏込み後の目土の上からの散布は根株に吸収され難いのでさけること。
トマト
トマトの落果防止剤を使用した後散布すると効果が若干劣るので、本剤を先に散布するか、混用して使用すること。
いちご
〈着果数増加・熟期促進〉
①処理したいちごの果柄がのび、花、果実が葉の上に出た頃寒波がくると特に寒害を受け易いので防寒に留意すること。
②本剤の散布適期は休眠に突入して矮化が始まる直前であり、休眠に入ってからでは効果が期待できないので、時期を失わないよう、いちごの生育状況に応じて散布時期を決めること。
又、第1回目処理後、生育状況をみながら必要に応じて追加処理をすること。
③過剰散布は根の発育抑制やくず果を増加させるので、使用濃度、散布液量を厳守すること。
〈果柄の伸長促進〉
処理したいちごの果柄がのび、花、果実が葉の上に出た頃寒波がくると特に寒害を受け易いので防寒に留意すること。
ごぼう
①厳寒期は被覆資材等を利用して防寒に留意すること。
②第1回目処理後、生育状況をみながら必要に応じて追加処理をすること。
ばれいしょ
①種いも切断後の処理は薬害を生じるおそれがあるのでさけ、必ず種いもを切断せずに処理する。
②浸漬時間が長くなったり、高濃度液に浸漬すると薬害を生じるおそれがあるので所定の浸漬時間及び使用濃度を厳守する。
③薬剤処理した種いもは長時間ぬれたままにしておくと発芽遅延等の薬害を生じるので、風通しのよい場所ですみやかに乾燥させる。
④種いもを切断する場合は処理した薬液が十分乾いてから行う。
⑤薬剤処理した種いもは食料又は飼料には使用しない。
⑥品種により本剤に対する感受性が異なるので、本剤を初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるか、自ら事前に薬効及び薬害を確認した上で使用すること。
花き
①処理濃度、量、回数は必要最小限にとどめ、徒長や軟弱化を防ぐため栽培管理に十分注意すること。
②処理の際には花蕾のある中心部めがけて噴霧すること。
③チューリップ
〈開花促進〉
イ.本剤のチューリップへの利用は促成栽培(促成栽培、半促成栽培)に使用する。
ロ.処理時期は草丈が7〜20cm(適期:10〜15cm)の頃である。
ハ.ジベレリン溶液は筒状の葉の中心部に1回又は2回(7日おき)滴下する。滴下量が多くなると薬液があふれ通常は溜まる量が過剰分に引きずられて流出し、効果が不安定になるので注意する。1.0㎖の滴下であふれる場合は、保持される最大量に止めること。
ニ.滴下前に灌水をすませ、筒状の葉の中の水はあらかじめ取り除いておく。滴下後は2〜3日灌水をひかえる。
ホ.品種により感受性の差異が見られるので感受性の強い品種(ウィリアムピッド、ゴールデンハーベスト等)を選んで使用するのが有利である。
〈花丈伸長促進及び茎の肥大促進〉
イ.本適用は促成栽培を対象とし、花丈伸長及び茎の肥大を促し「切花」の品質向上を目的とする。
ロ.微量では鋭敏に作用し、過量の場合、花弁の奇形や肥厚の生育異常、葉や花の着色不良若しくは色抜けの生理障害等の薬害が発生しやすいので、使用時期、使用濃度及び使用方法を厳守し、滴下処理に際しては、液が葉筒内より漏出しないよう注意すること。薬害回避には草丈7〜8cmとやや早い時期の低濃度処理をこころがけること。
ハ.本適用の効果には品種間差異があるので、促成栽培品種であっても事前に最寄り指導機関の指導を受け、効果及び薬害の有無を確認してから使用濃度を決めること。
④てっぽうゆり
イ.球根の低温処理は8〜13°C 7週間とするが、本剤によって発芽が早まる場合があるので、発芽状態を見ながら発芽が始まれば、7週間が経過していなくとも出庫する。
ロ.本剤処理によって休眠が打破され発芽率が向上するが、発根は抑制される。従って定植時期が高温の場合は根の発育が悪くなり、その結果切花重量の減
少等の障害を受けやすい。この高温障害防止策として次の処理をすることが望ましい。
・球根は100g以上の大球を用いること。
・定植時よしずや寒冷紗の被覆等によって温度を下げるような管理をすること。
・生育初期に2〜3回尿素等の葉面散布剤の散布を行うこと。
ハ.従来の温湯処理によって根ダニの発生を同時に抑えていたところでは、本剤の処理によっては根ダニの抑制効果はないので、殺ダニ剤等の利用によって発生を防止するよう留意する必要がある。
⑤りんどう
イ.処理は葉が十分濡れる程度に散布すること。
ロ.使用時期の定植直前は苗姿3〜4対葉期を目安にすること。
ハ.切株散布する場合は、翌年の萌芽に影響を与えないよう散布後は生育期間を十分に確保すること。
⑥ソリダゴ
イ.高温期の処理では効果を示さないので、低温期(11〜3月頃)に処理すること。
ロ.処理により草丈及び切り花重がやや低下することがある。
⑦さつき
さつきの末開花苗に使用する場合は、茎の伸長状況を見ながら対象品種の成木の開花時期を参考にして、使用時期を決めること。
⑧さくら(切り枝促成栽培)
休眠が深い時期の処理は効果が出にくいので、自発休眠の浅い時期に処理すること。
適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬効薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。使用後は洗眼すること。
使用の際は農薬用マスクなどを着用すること。作業後はうがいをすること。
浸漬処理に使用する際は不浸透性手袋などを着用すること。
魚毒性
通常の使用方法ではその該当がない。
ご購入については、お近くのJAや農薬販売店などにお問い合わせください。