生物殺菌剤
生きた微生物が
作物を細菌から守る
マスタピース水和剤は微生物シュードモナスロデシアを活用した初めての病害防除剤で、
近年の高温多湿の気象条件で発生しやすい軟腐病などの細菌性病害から作物をしっかり守ります。
細菌とは
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細胞核をもたない原核生物(ヒトとも植物ともカビとも異なる)。
栄養さえあれば単独で増殖する。
地球上のあらゆる環境に存在する。
発酵や腸内の善玉菌としてヒトにとって良い働きをするものもあれば、ヒト・植物等の病原菌となるものもある。
多くの細菌には運動性があり、べん毛等を使用して自分自身を動かすことができる。
一部の細菌は、細菌同士でコミュニケーションをとることが知られている。
病原体の種類
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植物病害の病原体は、糸状菌(真菌、いわゆるカビ)が約8割、細菌が約1割、ウイルスが約1割。
ヒトの病気の病原体は、細菌かウイルスが多い。
軟腐病とは?
軟腐病は馬鈴薯、たまねぎ、ニンジンなどの北海道の主要畑作物から、白菜、キャベツなどのアブラナ科をはじめ野菜にも幅広く寄生する細菌性病害です。土壌中に長期間越冬・生存するため総合的な防除が必要です。


発生生態
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●作物や雑草の根圏、前作物の残渣などをすみかとし、土壌中で生存する
●発育適温は30~32℃で、高温条件下で活動が活発になる
●乾燥には弱いが、土壌や植物残渣中で越冬することができる
●植物の細胞壁を構成する成分を分解する性質をもち、組織の軟化・腐敗を引き起こす
発生しやすい条件
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●高温多湿な環境では、病原菌が活発に増殖しやすい
●発病株の放置や、前作で発生した圃場の使用により、感染源が残りやすい
●窒素過多による軟弱徒長や、機械作業・強風などによる傷が感染のきっかけとなる
●生育ステージによって感受性が高まり、玉ねぎでは球肥大期に発病しやすい
軟腐病の防除に
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1
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生きた微生物を有効成分とする細菌病防除剤
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2
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微生物の拮抗作用により細菌を防除
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3
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各種薬剤耐性菌に対して効果的
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4
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作物に対する汚れが極めて少ない
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5
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降雨による影響が少ない
軟腐病の防除薬剤
成分のグループ名 |
特徴 |
耐性菌リスク |
治療効果 |
使用回数 |
使用時期 |
|---|---|---|---|---|---|
抗生物質 | ・細菌に対する活性が高い ・浸透移行する |
ストレプトマイシン:高 |
予防 + 治療 |
制限あり |
設定あり |
銅剤 | ・銅イオンが作物を保護する ・カビにも効果あり |
低 |
予防 |
制限なし |
設定なし |
生物農薬 | ・病原細菌と競合 |
低 |
予防 |
制限なし |
設定あり |
カルボン酸 | ・細菌(グラム陰性菌)に対する活性が高い ・耐雨性に優れる |
不明 (北海道では一部に感受性低下確認) |
予防 + 治療 |
制限あり |
設定あり |

軟腐病防除のポイント
被害を減らすには
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●防除間隔はできる限り空けず、7日間隔程度を目安に行う
●系統の異なる薬剤を組み合わせ、ローテーション防除を実施する
●雨が降る前に薬剤を散布する(降雨後では侵入している可能性が高い)
●輪作などにより圃場内の菌密度を下げる工夫をする(前作で多発した圃場では、豆類など軟腐病にかかりにくい作物を選ぶ)
●肥料、とくに窒素の過剰施用に注意する
各作物試験結果
バレイショ軟腐病

指導参考試験 2014年北植防 登録・委託試験
帯広市
メークイン
7月4日(開花初期)、13、23日(3回)
2014年8月2日
甚発生
ブロッコリー花蕾腐敗病

登録・委託試験
香川県農業試験場
2015年1月8、16、23、31日、2月7日(5回)
2015年3月17日
少発生(接種)

登録・委託試験
北海道植物防疫協会
2015年8月19、26日(2回)
2015年9月2日
中発生(接種)
果菜類・葉菜類などへの汚れが少ない








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